阪神・木浪、“菅野キラー”弾!プロ1号に続き2号も…菅野からシーズン2発は虎戦士初

 (セ・リーグ、巨人8-13阪神、8回戦、巨人6勝2敗、15日、東京D)鋭いスイングで捉えた打球は、ぐんぐん伸びて右翼席のポール際最上部の柱に直撃した。恐ろしいルーキー…。ドラフト3位・木浪聖也内野手(ホンダ)が、またも菅野から打った。

 「球界を代表するエースなので、絞っていかないと打てない。先頭として塁に出たかったですが、まさかのホームランでビックリしています」

 “菅野キラー”を襲名していい。プロ1号も4月19日、甲子園で菅野から。その再現のように豪快にアーチを架けた。6-4の六回先頭で打席へ。1ボールからの2球目、高め124キロカーブを力強く振り抜いた。

 「どう攻めてくるか考えながら、思い切っていけました」。積極的にファーストストライクを狙い、2号ソロで先発野手全員安打も決めた。

 菅野といえば2年連続沢村賞の球界随一の好投手。その右腕から1シーズンに2本塁打した虎戦士は、なんと史上初だ。矢野監督も「聖也(木浪)も見事なホームランやった」と称賛。虎の歴史に名を残す一発で、勝利をぐっと引き寄せた。

 プロ野球選手になることを夢見た少年時代。小学1年生で入団した安田ヤンヤン少年野球チームでは年に1度、1年間を振り返る作文を書いた。「ことしはこんなことができるようになった」「この試合が楽しかった」…。それぞれが反省や思い出をしたためる中、木浪だけは違った。

 「○○くんの、元気に声を出すところがすごいと思いました」

 「○○くんは、前はできなかった○○ができるようになりました。僕も頑張りたいです」

 作文用紙をびっしりと埋め尽くしたのは、チームメートのいいところ。恩師の澤田憲郎監督は「『自由に書いてね』と紙を渡したら、聖也は仲間のことでいっぱい。周りのことをよく見ていたんでしょうね。あんな風に書いていたのは聖也だけ」と目を細める。誰よりも仲間思いで、長所をぐんぐん吸収できる。そんな男だから、舞台がプロに移っても、自分らしく活躍していける。

 「ホームランを打てたことは自信になりますし、うれしいです」

 八回2死満塁では野上から右前2点打を放ち、ダメ押し。計3打点で今季最多タイの13得点に貢献した。木浪は止まらない。まだまだ打って、猛虎の仲間と頂点へと突き進む。  (箭内桃子)

■データBOX

 ◎…阪神の打者が1シーズンで巨人・菅野から2本塁打するのは初。菅野は昨年まで6年間、通算26試合で6本しか阪神から被弾していない

 ◎…1試合5発は4月18日のヤクルト戦(神宮、○13-5)以来。大山、中谷が2本、近本が1本放った。13得点もそのとき以来、今季最多タイ

 ◎…1試合18安打は今季最多で、昨年9月22日の広島戦(マツダ、○13-4)以来

 ◎…先発野手全員安打は5月5日のDeNA戦(甲子園、○7-5)以来。巨人・菅野からは昨年3月30日の開幕戦(東京ドーム、○5-1)以来

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