「三本締め」白鵬処分へ“どこまで踏み込める”か 相撲協会に問われるリーダーシップ

 日本相撲協会のコンプライアンス委員会は16日、都内の両国国技館で会合を開き、大相撲春場所千秋楽(3月24日)の優勝インタビューで観客に三本締めを促したことなどが問題視された横綱白鵬(34)に対し、処分意見を八角理事長(元横綱北勝海)に答申した。

 来週に相撲協会臨時理事会が開かれることになり、白鵬は処分を受ける可能性が高まった。コンプライアンス委は16日に白鵬関や師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)から弁明を聞いた。

 コンプライアンス委の青沼隆之委員長(元名古屋高検検事長)は「あとは理事会が決めること。こちらからいうことはない」とコメントした。

 歴代最多の42回の優勝を誇る白鵬だが、2017年九州場所でも、場所前に元横綱日馬富士の傷害事件という前代未聞の不祥事があったにもかかわらず、千秋楽で観客に万歳三唱を促し理事会で厳重注意を受けた。

 相撲界では外国人力士による不祥事が増えている。同一人物による不祥事では、一般人への暴行事件で引退した朝青龍氏(25件)に続いて、白鵬が今回で23件目になる。ハワイ勢全盛時代の武蔵丸、小錦、曙は各1回しかない。これでは白鵬は“不祥事のデパート”と呼ばれても仕方がないだろう。

 相撲協会にとっては、目の上のたんこぶだった元貴乃花親方(46)が退職。その分、これまでなら見過ごされてきた詳細を含め、白鵬の一挙手一投足、言動に厳しい目が向けられることになりそうだ。

 さらに、モンゴル勢の言動に眉をひそめ、人一倍苦言を呈してきたのが、他ならぬ元貴乃花だった経緯もある。貴乃花なき相撲協会が、どこまで踏み込んだ処分をできるか。

 白鵬は3月末の理事会で事情を聴取された際に「平成最後の場所ということで盛り上げようと思った」という趣旨の説明をして協会の理事たちに、謝罪もしたという。

 相撲協会の懲罰には、重い順に除名、解雇、番付降下、出場停止、給与減額、譴責(けんせき)がある。八角理事長をはじめ相撲協会幹部のリーダーシップが問われる。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

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