広島、丸に被弾直後の九回逆転G倒!逆転Vデッドライン踏みとどまった

 (セ・リーグ、巨人4-5広島、5回戦、巨人3勝2敗、17日、熊本)熊本の人気PRキャラクター「くまモン」もビックリ!? 苦しむ広島を救ったのは七回からマスクを被った石原だ。赤ヘルの低迷期も3連覇も知る39歳のチーム最年長が、今季初ヒットで“熊本の奇跡”を起こした。

 「みんなで戦うのがカープの野球。熊本は年に1度あるか、ないかなので、勝つことができて良かった」

 もし負けていれば最悪の展開だった。同点の八回。巨人へFA移籍した“元主砲”丸に勝ち越し2ランを浴びていた。しかし、ここでついに逆転のカープが発動した。

 九回、1点を返してなお2死三塁で菊池涼が右越え同点二塁打を放ち、石原が今季5打席目に立った。Gの守護神・クックの高め直球を中前へ。一気に勝ち越しだ。

 ベンチは大騒ぎで、ナインは興奮状態。しかしベテランはマスクをかぶっても冷静だった。九回1死。丸の人的補償で巨人から加入した長野が、田中俊の左翼へのライナーをグラブに当てながら落球(記録は失策)。ここから一、二塁の大ピンチを招いたが…。石原は冷静なリードで中崎を導き、陽岱鋼を二ゴロ併殺で、ゲームセットだ。

 デッドラインは間近だった。この試合に負けていれば借金9。2007年に日本ハムが借金8から逆転優勝した例はあるが、借金9はプロ野球の長い歴史で1度もない。そんな崖っぷちを救った39歳を、緒方監督は「よう打ってくれた」と絶賛した。

 「最高の結果になって良かったです。どの球場でもたくさんの応援をしてもらってホントに選手の力になっている」と石原。昨シーズン後に尊敬する新井貴浩氏(42)が引退し、チームの精神的支柱としても期待される。新井サンが残した“フォア・ザ・チーム精神”を継承。開幕ダッシュに失敗した赤ヘルの縁の下の力持ちになる。 (柏村翔)

 ◆九回の左翼守備で田中俊のライナーを落球した広島・長野 「僕のミス。ザキ(中崎)に助けられました。今度は僕がカバーしたいです」

 ◆6回2失点にまとめた広島・野村 「反省点は初回の2アウトからの失点だけです。ボール自体も良かった」

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