雄星、マリナーズと合意!背番号選んだ「18」 超変則最大7年契約で総額120億円

 【シアトル(米ワシントン州)1日=日本時間2日】西武からポスティングシステムで米大リーグ移籍を目指していた菊池雄星投手(27)が、マリナーズへの入団で合意した。球団公式サイトによると、契約は3年総額4300万ドル(約47億3000万円)で2022年以降は菊池と球団に契約更新の権利がある変則的なもの。最大で7年総額1億900万ドル(約119億9000万円)に達する可能性がある。背番号は「18」で調整中であることも分かった。近日中にも当地入りしている菊池が入団会見を開く。

 太陽光の降り注ぐロサンゼルス郊外で2018年のトレーニング納めをすると、大みそかの早朝に菊池は北上した。交渉期限は、米東部時間2日午後5時(日本時間3日午前7時)に迫っていた。マリナーズとの正式契約と身体検査のため、気温5度前後に冷え込むシアトルへ降り立った。

 「彼に興味を持っているし、再建へ向かうタイミング的にもちょうどいい。チームに(地区優勝などの)チャンスが回ると考えられるときに菊池は29歳だ。(複数年契約を結べば)計画にうまくはまる」

 ジェリー・ディポト・ゼネラルマネジャー(GM、50)は昨年12月に開かれたウインターミーティング(WM)でこう語り、菊池をチーム再建のキーマンに指名していた。スコット・サービス監督(51)も「もちろん彼がほしい。とても能力のある投手だ。いい成績を残すだろう」とラブコールを送っていた。

 マ軍は、イチロー会長付特別補佐(45)がメジャー1年目だった01年に地区優勝して以来、優勝はなく長期低迷。このオフは高額年俸の主力やベテランをトレードで放出し、チーム再構築を目指している。

 契約内容は変則的で異例だが、高い評価の表れだ。球団公式サイトや米メディアによると、基本は21年までの3年総額4300万ドル(約47億3000万円)。4年目の22年は菊池に選択権があり、1年契約の年俸1300万ドル(約14億3000万円)で5年目以降はフリーエージェント(FA)になれる。一方、球団側は当初の3年契約の後に、菊池が4年目の単年契約を選ばなかった場合、22-25年までの4年総額6600万ドル(約72億6000万円)で契約を延長できる。出来高払いを含め最大で7年総額1億900万ドル(約119億9000万円)だ。

 「とにかく自分のベストのパフォーマンスを出せるように、こだわっていきたい」と昨年12月の渡米時に話していた菊池。背番号は、西武時代の「16」は空き番号だったが、日本ではエースナンバーとされ、岩隈(現巨人)がつけていた「18」を選んだ。花巻東高(岩手)時代から夢見たメジャーの舞台。日本最高左腕が、新たな挑戦の舞台にたどり着いた。

 ◆菊池とマ軍の合意に西武・辻監督 「期限が迫っていたから一安心です。フォームとか、ちょっと神経質なところがある。初めてのマウンドでの傾斜や滑るボールなど気を使うところはあるだろうが、自分らしくやってくれればいい。そこまで評価されていないんでしょ? 見返してやれ!!」

★凱旋来日

 マリナーズは3月20、21日に今季開幕カードを日本(東京ドーム)で戦う。アスレチックスとの2連戦で、菊池はイチローとともに“凱旋(がいせん)帰国”することになりそうだ。この2試合に関しては特別にロースター(登録メンバー25人)の枠が3人増となり、2人がプレーする可能性もある。マ軍はこれに先立ち17日、18日には巨人とプレシーズンマッチを行う。昨季まで在籍した岩隈が巨人に加入した縁もあり、対戦は盛り上がりそうだ。

■菊池 雄星(きくち・ゆうせい)

 1991(平成3)年6月17日生まれ、27歳。岩手県出身。花巻東高で甲子園に3度出場し、3年春に準優勝。高校生投手として史上最多6球団競合の末、2010年ドラフト1位で西武入団。17年8月3日の楽天戦(メットライフ)で当時の国内左腕最速の158キロを記録し、同年は最優秀防御率と最多勝の2冠に輝いた。昨季成績は23試合に登板し、14勝4敗、防御率3.08。通算は158試合で73勝46敗1S、防御率2.77。184センチ、100キロ。左投げ左打ち。既婚。昨季年俸2億4000万円。

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