関学大最多29度目Vなるか、早大初Vか 16日にアメフット甲子園ボウル

 アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝「第73回甲子園ボウル」は16日午後1時5分、甲子園球場でキックオフを迎える。3年連続52度目の出場となる西日本代表の関学大は大会最多29度目の優勝を目指す。対する東日本代表で2年ぶり5度目の出場となる早大は悲願の初優勝を狙う。2年ぶり2度目の顔合わせとなる両校のキーマンを紹介する。(岡野祐己)

蹴り続けて得た自信

 関学大3年のキッカー安藤はFGを蹴る際、ゴールまでの距離や風、声援を気にとめない。「集中して何も考えず、いつも通りジャストミートすることだけを考える」。2日に行われた立命大との西日本代表決定戦は試合残り2秒で17-19と追う展開だったが、24ヤードのFGを決めて逆転勝利に導いた。

 関西学院高でもキッカーだった。「毎日毎日同じことを続けてやると『これだけやった』と自信になる」と、黙々とボールを蹴り続けて強(きょう)靱(じん)な精神力を培った。試合で失敗しても「終わってしまったこと。反省は試合のあと」と切り替えて次の“仕事”に備える。

 高校2、3年で出場した2014年と15年の全国高校選手権決勝は、いずれも早大学院高(東京)と対戦し、勝利した。「早稲田はスペシャルプレーを仕掛けてくる印象。準備して臨みたい」。FGは3得点、TD後は1得点となるが、接戦になるほど1本の重要度が増す。今季はFG成功率がリーグトップの80%と安定している。右足に魂を込め、大一番でもいぶし銀の活躍を見せられるか。

信頼厚い斉川主将

 初優勝を狙う早大は今季、QB柴崎、WRブレナンのほか、リーグ1位の610ヤードを獲得したRB元山らが1試合平均32.3得点とリーグ最多を記録した。攻撃陣にタレントがそろう中、高岡監督が信頼を寄せるのが主将の守備ライン、斉川だ。奥野、西野、光藤(みつどう)のQB3人を使い分ける関学大に対し、斉川は「守備は誰か一人が目立つわけではなく、全員で止めたい」と力を込める。守備陣が今季、パスインターセプトなどで攻撃権を奪った回数はリーグトップの20回。攻守の総合力で、甲子園ボウル出場を手繰り寄せた。

 だが、過去4度出場した甲子園では関西の壁を打ち破れず、2年前の71回大会は関学大に14-31で敗れた。斉川は「チームが始動したときから『関学に勝とう』と言ってきた。2年前の借りを返したい」とリベンジに燃える。

 高岡監督は3日の記者会見で「(関学大に)勝っているところはない。残り2週間の取り組みでどう転ぶか」と短期間の成長に期待した。1934年創部の「ビッグベアーズ」は今度こそ、新たな歴史の一ページを刻む決意だ。

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