元貴乃花と景子さん 貴景勝優勝まで離婚を隠し続けた理由

 大相撲九州場所直前の11月3日、4日に福岡県田川市で開かれた「炭坑節まつり」に、元貴乃花親方は“おかみさん”の景子さんとともに登場した。その時、景子さんの左手薬指にはたしかに、指輪が光っていた。しかし、その約1週間前の10月25日、2人の間では離婚が成立していた。この事実をスクープしたのは、九州場所千秋楽翌日(11月26日)放送の『news zero』(日本テレビ系)だ。

 九州場所は、13勝2敗で貴景勝(千賀ノ浦部屋。今は消滅した貴乃花部屋出身)が優勝を果たした。

 「協会側では、『銀杯に日本酒を注いでの乾杯の場面で、貴乃花が登場するのではないか』と心配する声もあった。貴景勝の“育ての親”として貴乃花にスポットライトが当たるのは、角界から追い出したかたちになっている協会側としては、なんとか避けたい。

 そこで、スパルタ教育で貴景勝を育てた“実の親”である父・佐藤一哉さんの存在が注目されると、話題をそちらに集中させようとばかりに、各局のワイドショーに親子での生出演をお膳立てするなど、貴乃花カラーを消すのに必死な様子だった」(相撲協会関係者)

 協会側では、元貴乃花親方に注目が集まることへの警戒感は非常に強い。

 「貴景勝は小結で13勝2敗の優勝です。秋場所は小結で9勝しているから、初場所に11勝すれば、大関昇進の基準とされる『3場所33勝』に届く。ただ、八角理事長は『横綱が揃う来場所の相撲内容を見てから』と、“大関獲りはまだ先”だと強調するようなコメントに終始している。

 角界最大派閥である出羽海一門の関脇・御嶽海が今年の名古屋場所に3横綱不在のなか13勝で優勝し、秋場所が9勝に終わった時、大関獲りのチャンスが残っているようなニュアンスだったのとは大違い。結局、貴景勝が出世すれば、注目されるのは貴乃花親方になるから、それを避けたいのでしょう」(若手親方)

 そうして協会側が貴乃花から注目を逸らしたいと躍起になっているタイミングで飛び出したのが、離婚報道だった。「想定とは全く違ったかたちで、貴乃花の話題に席巻された」(相撲担当記者)のである。

 引退してなお、元貴乃花親方の存在感は大きい。今回の離婚劇を通じて、図らずもそのことが改めて強く印象づけられた。

 「親方の今後については、離婚をスクープしたのが日本テレビ(『news zero』)だったというのがシナリオを読み解くカギではないか。翌日午前の日本テレビ『スッキリ』にも親方は生出演しているから、パイプはかなり太い。

 今後も、日テレを中心にコメンテーターなどのメディア露出を増やして存在感を示しながら、かねて公言しているちびっこ相撲などのイベントに力を注ぐ。そして、すぐには無理だろうが、(弟子達が一斉に移籍した)千賀ノ浦部屋にコーチのようなかたちで関係していくのではないか。そうすれば、旧貴乃花部屋の力士たちが活躍すればするほど、“協会が貴乃花を追放した”という『過ち』が強調されるようになる」(ベテラン記者)

 1か月前、景子さんとともに福岡・田川のイベントに現われた際に、「元貴乃花親方は『九州場所の会場には行かない』と明言し、協会執行部サイドはそれに胸を撫で下ろしていた」(同前)というが、相撲界で圧倒的な存在感を誇った“夫婦”は、その時すでに協会側の度肝を抜く時限爆弾を仕掛けていたことになる。

 ※週刊ポスト2018年12月14日号

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