日本ハム・清宮に求められる『強い体』 関係者「間違いなく天才だが…多めに練習するとすぐにケガ」

 「やっていけると思ったところと、まだまだというところがあって、はっきり実力が出たシーズンだった」

 日本ハム・清宮幸太郎内野手(19)は29日に300万円増の来季年俸1800万円(推定)で契約を更改し、プロ1年目をそう振り返った。

 53試合に出場し打率2割、7本塁打、18打点。吉村GMは「高卒1年目では本塁打数が多い点を評価した」とアップの理由を語る。

 交渉を行った午前11時時点の札幌の気温は0・3度。清宮自身は極寒の中でも来季へ熱い手応えを感じていたようだ。

 「2回目に1軍に上がったときの1週間はすごく自分の中での手応えがあった。調子がよければ打てる。逆に悪ければ打てない。自分の状態をいかに保つかが大事」

 確かに8月21日の1軍再昇格後、いきなり本塁打を放つなど6試合で22打数10安打3本塁打8打点。絶好調時は手が付けられないが、問題は故障の多さだ。

 1月の新人合同自主トレ中に右手母指基節骨骨挫傷を負い、バットが振れないまま米アリゾナでの1軍キャンプに帯同。ケガが癒え、首脳陣が開幕1軍を模索していた矢先の3月のオープン戦期間中には、限局性腹膜炎を発症しご破算。

 離脱中の空白期間のせいで、アリゾナで金子内野守備走塁コーチが付きっきりで指導してくれたスローイングの基本形が抜け落ち、高校時代の負担の大きいフォームに逆戻りし、夏場の右肘痛発症につながった。

 球団関係者は「練習すればするほどうまくなる。吸収力はすごいし、間違いなく天才」とセンスに舌を巻くが、同時に「多めに練習するとすぐにケガをする」とジレンマを抱えている。秋季キャンプでは右手にできたマメをかばったスイングで右手首を痛め、打撃練習とスローイングを伴う守備練習で大幅な後退を余儀なくされた。

 プロ入り前に早実高の先輩、王貞治氏が持つ868本の本塁打世界記録更新を目標にぶちあげた。「それは今も変わっていません」と言い切るが、まず求められているのは、王氏ばりの膨大な練習量に耐えうる頑健な体づくりだろう。(片岡将)

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