今季目標は500で世界新 女王・小平、最速に挑む

 スピードスケート女子の小平奈緒(相沢病院)が今シーズンを順調に滑り出した。最も得意とする500メートルでは、国内で行われたワールドカップ(W杯)最初の2戦の4レースをいずれも快勝。2季前から続くこの種目の連勝は33となった。W杯は今後海外へ舞台を移すが、狙うのは500メートルの世界新だ。12月に1000メートルの世界記録を樹立し、2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪では500メートルで金、1000メートルで銀メダルを獲得した昨季。充実したシーズンに唯一積み残した「宿題」に今季は挑む。(大宮健司)

 「体をつくり上げ、技術を思い出しながら、シーズン後半に合わせられれば」。シーズンの本格的な幕開けとなる全日本距離別選手権初日の10月26日。500メートルを圧倒的な強さで制した小平はレース後、落ち着いた口ぶりで語った。

 見据えるのは、シーズン最終盤の来年3月、標高約1300メートルの米国・ソルトレークシティーで行われる今季のW杯最終戦だ。空気抵抗が大きくタイムを左右するスピードスケートで、現在の個人種目の世界記録は男女とも全てソルトレークシティーか同じく標高約千メートルの高地にあるカナダ・カルガリーで出された。女子500メートルも、韓国の李相花(イ・サンファ)が2013年11月にソルトレークシティーで樹立した36秒36。以来、5年間も破られていない。

 小平も昨年12月に同会場でのW杯で世界記録に挑んだが、自己ベストの日本新ながら36秒50と0秒14及ばなかった。ただ、当時は平昌五輪へ向けて調子を上げている段階。標高約40メートルの江陵(カンヌン)で行われた五輪のレースでは、女子で初めて低地で37秒を切る36秒94を出した。五輪後は高地での世界新に意欲を見せていたが、体調不良やカルガリーで開かれる予定だった大会が中止となったことで、かなわなかった。

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