日本では誰も見ることができない“本田版二刀流”

 “本田版二刀流”を、日本では見ることができない。

 サッカー元日本代表MF本田圭佑(32)=メルボルン・ビクトリー=は11日、豪州Aリーグのセントラルコート・マリナーズ戦に出場し先制ゴールを挙げて4-1の勝利に貢献。翌12日にはカンボジア代表GMの肩書で、事実上の監督として東南アジア王者を決める「AFFスズキカップ」のミャンマー戦(アウェー)の指揮をとったが、1-4の逆転負けを喫した。

 残念ながら豪州にせよカンボジアにせよ、日本国内のテレビで本田の雄姿を“ナマ観戦”することはできない。

 Aリーグでは出場した全4試合でゴールに絡み2ゴール3アシストをマークしているが、「Aリーグはプロアマ混在。いくら本田が活躍しているといっても、日本で実況するほどのレベルではない。海外中継ともなれば数十億円レベルのスポンサーが必要になるが、Aリーグでは1億円にも満たない」と民放関係者は二の足を踏む。現状は本田が望んでいたものではないだろう。

 Aリーグには2005年にゲストプレーヤー制度(14週間限定契約)でFW三浦知良(51)=J2横浜FC=がレンタル移籍したことがある。当時日本でも生中継されたのは「カズが必ず出場するという特別な契約があったから」(別の民放関係者)

 一方、カンボジア代表戦の中継が日本でビジネスにならないのはいうまでもない。本田は同国と無給で2年契約を結んでいるが、GM就任後1分け4敗で白星なし。そのうち3試合は、Aリーグ出場のためベンチ入りできなかった。

 カンボジア国内では救世主として人気は高いが“二刀流”は正念場を迎えている。本田は20日のラオス戦でも指揮をとる見込みで、就任後初白星が期待される。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

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