駅伝“四つんばい”問題の要因は… 岩谷産業「遺憾」表明も、運営側は正当性を主張
「四つんばい」に「脱水症状で逆走」。21日福岡県で行われた第4回全日本実業団対抗女子駅伝予選会「プリンセス駅伝」で起きた数々のアクシデントは、選手生命どころか、命に関わる問題だっただけに物議を醸している。選手を止めなかった大会運営側には批判の声もあるが、日本陸上競技連盟が設ける“基準”に騒動の本質が隠されている。
陸上競技のルールを設ける日本陸上競技連盟の「駅伝競走規準」第5条2項には、「競技者が走行不能となった場合(中略)続行させるかどうかは審判長、医師(医務員)の判断による」とある。この規準によれば、あくまで最終的に棄権を判断するのは審判長や医師であるということになる。
実際、岩谷産業の飯田怜(19)が転倒し、四つんばいで進みタスキをつなぐまでの約6分間、各チームの指導者が集まる監督室にいた広瀬永和監督は「一刻も早く止めたかった」として2度にわたって大会運営側に棄権を申し入れていた。
ところが、広瀬監督の意図がコース上の役員に伝わるまでに時間がかかったこともあり、伝わったときには飯田が次の走者の近くまで進んでいたたことから審判は競技を続行させた。岩谷産業は最後まで競技を行わせた大会運営側に対し「誠に遺憾」とする声明を発表している。


