【魅惑アスリート】空手女子のエース、清水希容「敵は自分自身」

 2020年東京五輪の追加種目である「空手」は日本にもなじみが深く、複数の金メダルが期待されている。女子のエースで、個人形の清水希容(きよう)(ミキハウス)は世界選手権を2連覇中で、今夏のジャカルタ・アジア大会でも頂点に立ち、14日まで行われたプレミアリーグ最終戦の東京大会でも優勝した正真正銘の“金メダル候補”だ。「敵は自分自身。過去の自分を超えたい」と言い切る。

 空手の種目には「形」と「組手」がある。清水が取り組む「形」は、仮想の敵に対する攻撃技と防御技を組み合わせた演武。繰り出す技の正確さ、力強さやスピード、形のキレを競い、審判による採点で勝敗が決まる。

 清水は小学校3年のとき、兄の通う道場を見学して「かっこいい」と憧れ、競技を始めた。当時、五輪は縁遠い舞台で、五輪出場を目指したわけではなかった。普段の日常生活で表現できないことを「形」の中で表現できることに魅力を感じ、「見た人に感動したと言ってもらえることが私の原動力」という。

 朝の目覚めと同時に、己と向き合う。「歩けば、その日の調子が分かる。体重が前にかかっているな、足の親指側にかかっているなとか」。稽古に入る前までに身体をベストのバランスに整え、空手道の修行に励む。

 東大阪大敬愛高3年のときに全国高校総体で優勝。2014年11月の世界選手権で初出場ながら優勝を果たしたが、その後、16年8月に五輪での空手の実施が決まった。五輪は、世界中が注目するスポーツ界最高峰の舞台。そこで、自分の演舞を披露するチャンスができたことに身が震えた。

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