阿部詩、オール一本!一二三と兄妹『金』 ヤワラちゃんに次ぐ年少記録 柔道

 柔道・世界選手権第2日(21日、アゼルバイジャン・バクー)女子52キロ級の阿部詩(うた、18)=兵庫・夙川学院高=がオール一本勝ちで初出場優勝を飾り、男子66キロ級で2連覇を達成した兄の阿部一二三(ひふみ、21)=日体大=と、日本史上初めて同大会で兄妹そろって世界一に輝いた。18歳2カ月の阿部詩は、日本女子では1993年大会の48キロ級を18歳0カ月で制した田村亮子(現姓谷)に次ぐ若さで頂点に立った。ニューヒロインの妹と伸び盛りの兄が、2年後の東京五輪へ期待の膨らむ快挙を果たした。

 最後は切れ味鋭い内股で決めた。阿部詩がオール一本勝ちで、世界の頂点に立った。初の大舞台で、18歳のホープがライバルを圧倒。攻めの柔道を貫き、5試合を勝ち抜いた。

 「今年に入って一番うれしい。最高でした」

 ニューヒロインの誕生だ。日本勢対決となった決勝。積極的に前に出た。受けに回った志々目が2つの指導を受け、試合を優位に進めた。延長53秒。一瞬の隙を突いた。得意の内股を繰り出し、「キタッ」。18歳69日での新女王は日本勢では1993年大会を18歳27日で制した2000年シドニー、04年アテネ両五輪金メダルの谷亮子(旧姓・田村)に次いで、史上2番目の年少記録だった。

 兄が逃したオール一本での頂点。横で話を聞いていた兄がうらやましがるなか、「やってやりました!」。昨年は兄と同じ高校2年で講道館杯、グランドスラム東京を優勝。そして昨年の兄に続いて初代表で世界を制した。

 忘れられない試合がある。2016年夏。中学時代に輝きを放ち、優勝候補と期待された全国高校総体はまさかの1回戦で敗れた。その後の1週間は涙に暮れた。「みんなが言っている挫折みたいなのが分かった」。

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