日大のドン・田中英寿理事長「アマ相撲のレジェンド」捨て、人をカネで操る世界へ

 組織を束ね牛耳る方法は1つしかない。人間とカネ、つまり、人脈と金脈、さらに突っ込んでいえば、人事と予算を支配することだ。

 いまや、日本中を揺るがす騒動になってしまった日大アメフト部の悪質タックル問題。もっと早い段階で大学のトップが表に出てきてキチンと頭を下げて謝罪していれば、ここまで大騒ぎされることはなかったはずだ。しかし、日本最大のマンモス大学といわれる日大で、絶大な権力を握り“日大のドン”といわれる田中英寿理事長(71)は、この期に及んで表面に出て来る気配を見せない。

 そもそも田中理事長が牛耳る日大とは、どんな組織か。学生数約7万5000人、教職員約4000人。これに付属の高校、中学などを含めると11万6000人にものぼり、教職員数も全部で7200人に達する。人数を見ても、日本を代表する大企業に引けをとらない。平成30(2018)年度の予算も2620億円と超ど級。そのうち約100億円が国の補助だ。

 この巨大組織のトップに立っているのが田中理事長ということになる。その金脈はどんなものか。

 田中理事長は終戦直後の1946年12月6日に青森県五所川原市、当時の北津軽郡金木町で農家の3男として生まれた。『人間失格』などで知られる人気小説家、太宰治と同郷だ。

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