セッター田代佳奈美 母と目指した大舞台 女子バレー/リオ五輪

 バレーボール女子は17日未明(日本時間)、準々決勝で強豪・米国に挑戦。初の五輪代表入りを果たしたセッターの田代佳奈美(25)は、実業団チームでセッターだった母、智美さん(53)の厳しい教えに導かれ大舞台に立つ。今もクラブチームで活動し、田代の代表決定時も「もっと気を引き締めなさい」と叱咤(しった)激励した智美さん。五輪は母子で歩んできたバレー人生の集大成だ。

 「今まで褒めたことがないんです。今でもコーチと選手の関係で、なかなか親子に戻れません」

 地元滋賀県のチームでコーチを務め、小学生の田代を指導していた智美さんは苦笑する。小5の時に田代を「セッターに育てる」と決意し、娘に五輪出場の夢を託した智美さん。日本代表の試合映像を繰り返し見せては「ここに行こうな」と言い聞かせた。

 成果をあげても「やったよ」「頑張ったね」という会話はない。中学生で全国優勝した瞬間も2人は目を合わせてうなずいただけ。「本当は抱き締めて『よくやった』と言ってあげたかったけど、まだ通過点にすぎないから」。そう考え、冷静に振る舞ったのだという。五輪代表に決まったときも「今までのようではダメ」とハッパを掛けた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ