一度は背を向けた陸上競技の世界に 北京五輪マラソン代表・中村友梨香さん再出発

 現役引退後、一度は背を向けた陸上競技の世界に再び戻ってきた。北京五輪女子マラソン代表の中村友梨香さん(30)。今春から市民ランナーや小学生に指導を始め「体を動かすのはやっぱり楽しい」と充実した日々を送っている。(細井伸彦)

 中村さんは兵庫・県西宮高から実業団の天満屋に進み、初マラソンに挑んだ2008年名古屋国際女子で優勝。北京五輪代表に選ばれた。五輪は13位に終わったものの、翌年の世界選手権(ベルリン)では1万メートルで7位入賞を果たした。

 さらなる飛躍が期待されながら、その後は深刻なスランプに。「目標は立てるけど気持ちが入らない。練習をこなせず、体も絞れない。悪循環だった」。本来の輝きを取り戻せないまま、14年3月に現役引退。社業に専念していたが、昨年4月に退社した。

 実家に戻り、「陸上にはもう関わらない」と決めた。北京五輪男子400メートルリレー銅メダリストで、スポーツクラブ「NOBY T&F CLUB」を西宮市内で主宰する朝原宣治さんからコーチとして誘われても、前向きな返事はできなかった。

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