【関西笑談】バット職人・久保田さん、転機になった0.2ミリの差 後進に匠の技を:イザ!

2014.5.17 08:00

【関西笑談】バット職人・久保田さん、転機になった0.2ミリの差 後進に匠の技を

 --久保田さんの仕事は後進の名和民夫さん(47)と渡辺孝博さん(42)が「クラフトマン」(職人)の肩書きで受け継ぎました

 久保田 名和君は20年、渡辺君は15年以上の経験があり、2人とも私以上の技術と情熱でバットを作り続け、選手との信頼関係も強まっています。名和君はイチロー選手の10年連続200安打のバットも手がけました。渡辺君は平成20年、引退を前にどうしてももう一度本塁打を打ちたいという清原和博さん(元オリックスほか)の熱意に応えるいい仕事をしました。現在は主に名和君がセ・リーグ、渡辺君がパ・リーグの選手のバットを手がけています。

 --2人に継承したい匠の技とは

 久保田 まず木を見ろ、ということです。バットは素材がすべてですから。次に道具です。特に刃物は「研ぎ」が命。切れなくてはだめだが、切れすぎてもだめ。ちゃんと心を込めて研げばほどよい切れ味が出ます。この2点は何度も繰り返して言いました。

 --久保田さんにとってバット作りとは

 久保田 仕事です。仕事だからだれにも負けたくなかった。それだけです。お客さん、つまり選手に満足してもらうこと。それに尽きます。私にとってバット作りは生涯をかけた仕事でした。謙虚にものづくりと向き合う。仕事とはすべてそういうものじゃないでしょうか。(聞き手 出崎敦史)=おわり

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