英空母が初参戦 今夏日本近海に集結、自衛隊と共同訓練 民主主義諸国が“暴れ龍”中国包囲網 「世界戦略の中心がインド太平洋へ」英政府

【日本を守る】

 中国海軍初となる強襲揚陸艦「海南」の就役式が23日、習近平国家主席が出席して海南省三亜(海南島)の軍港で行われた。東・南シナ海での軍事的覇権拡大、強襲上陸作戦を見据えた装備で、台湾や沖縄県・尖閣諸島の危機は高まったといえる。これに対し、日本と米国、オーストラリア、インドによる戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」に加え、英国やEU(欧州連合)などが、「中国共産党政権の暴走」を阻止する構えを見せており、今年夏、英最新鋭空母「クイーン・エリザベス」など、欧米の海軍艦船が日本近海に集結する。外交評論家の加瀬英明氏が、自由主義陣営の覚悟に迫った。 

 日本のすぐ近くまで、「戦争の足音」が迫っている。緊張が増しており、刻々と平和が脅かされている。

 今年7月、英海軍の最新鋭空母「クイーン・エリザベス」(排水量約6万5000トン、全長約280メートル)を中核とする空母打撃群が、オランダのフリゲート艦などとともに、南シナ海を抜けて長崎県・佐世保港に入る。

 英国の空母打撃群が戦闘体系をとって極東の海に姿を現すのは、1953年に休戦となった朝鮮戦争以来のことだ。68年ぶりだ。

 「クイーン・エリザベス」は、英海軍や米海兵隊が運用する短距離離陸・垂直着陸が可能な最新鋭ステルス戦闘機「F35B」を搭載している。太平洋で海上自衛隊と合同訓練を行うことが予定されている。

 英国政府は4月に「統合安全保障指針」を発表したが、世界戦略の中心が、日本に至るインド太平洋地域へ移ったと述べている。

 海自の補給艦「はまな」が2月、米海軍駆逐艦「カーティス・ウィルバー」と、フランス海軍のフリゲート艦「プレリアル」と、九州西方の海域で共同訓練を行った。その写真が公表されている。この夏には、ドイツとベルギーも、海軍艦船を日本近海に派遣する。

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