千葉・熊谷知事が所信表明 自民過半の県議会に協力呼び掛け

 千葉県の熊谷俊人知事は20日、就任後初の議会となる臨時県議会に臨み、冒頭で所信表明を行った。「職責の重さに身が引き締まる思い」と話した後、森田健作前知事をはじめとした歴代の知事らを念頭に「県政運営の良い所は、しっかりと引き継いでまいりたい」と明言した。

 知事選で対立候補を推薦した自民党が過半数を占める県議会に対しては、「切磋琢磨(せっさたくま)した千葉市長の時(の市議会)と同様の関係を築けるよう、最大限の努力を払っていく」と協力を呼び掛けた。

 その上で、知事選で掲げた▽現場主義と対話で開かれた県政▽新型コロナウイルス対策▽防災県の確立▽千葉経済圏の確立-をはじめとした11項目の県政ビジョンを改めて読み上げ、「実現すべく4年間、努力する」と強調した。

 閉会後、熊谷知事は自民党県連の伊藤昌弘政調会長ら同党県議と面会。新型コロナ対策に関し、蔓延(まんえん)防止等重点措置を講じる区域について、必要に応じて機動的に見直すことなどの申し入れを受けた。

 続けて、知事選で熊谷知事を支えた立憲民主・千葉民主の会に所属する全県議計17人と面会。348項目にもおよぶ「県政に関する政策要望」を受けた。

 20日に招集された臨時県議会は、新型コロナウイルス対策に関する経費を盛り込んだ令和3年度一般会計補正予算案や副知事らの人事案件、熊谷俊人知事らの給与を減額する条例案など計10議案を採決し、同日閉会した。

 任期満了を控えた19日に退職した高橋渡前副知事の後任として県農林水産部長の穴沢幸男氏を、空席だった教育長には県環境生活部長の冨塚昌子氏を充てる人事案に同意した。冨塚氏は県内で初の女性教育長となる。閉会後、記者団の取材に応じた穴沢副知事は「身の引き締まる思い。職務に邁進していきたい」と話した。

 条例案は、新型コロナによる厳しい社会経済情勢をふまえ、5月1日から令和4年3月31日までの給料月額や地域手当を知事は20%、副知事や知事特別秘書、常勤監査委員は10%、それぞれ減額する内容。

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