処理水報道で突出、一部メディアは中韓の“応援団”か? 「科学的な合理性」問わず“情緒的批判”…慰安婦問題以来同じ構図の繰り返し

【ニュースの核心】

 日本政府が、東京電力福島第1原発の放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出を正式決定したことを受けて、習近平国家主席の中国や、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の韓国、一部野党が猛反発している。文大統領は、自国の原発が大量のトリチウムを海洋放出していながら、国際海洋法裁判所(ドイツ・ハンブルク)に提訴する構えまで見せている。被災地の漁業関係者を苦しめる「風評被害」を回避するには、科学的根拠に基づく発信・報道が不可欠だ。ジャーナリストの長谷川幸洋氏は、メディアの報道姿勢も問題視した。 

 政府は福島原発の処理水について2023年をめどに、海洋放出を始める方針を決めた。これに対して、中国や韓国、さらに日本の左派マスコミも一斉に反発している。

 トリチウムを含んだ処理水を海洋放出するのは、国際的に容認されているうえ、中国や韓国も実行している。だが、そんな事情は知らないふりで、日本政府のやることには「なんでも反対」なのか。両国のご都合主義と左派マスコミのデタラメぶりがまた1つ、明らかになった。

 そもそも、トリチウム(三重水素)とは何か。「放射性物質」と聞いただけで、不安に思う人もいるかもしれないが、人間の体内を含めて、自然界には常時、存在している。

 処理水の放射性物質は、東京電力が原発の敷地内にためこんできた段階で、大半が除去済みだ。残ったトリチウムは海水で希釈し、海に放出する段階では、世界保健機関(WHO)が決めた基準に照らして、飲料水の7分の1程度になる。

 安全性を監督する国際原子力機関(IAEA)も、日本の海洋放出について「世界的な慣例に沿ったものだ」とお墨付きを与えている。

 これに、中国は「極めて無責任なやり方。周辺国民の利益を損なう」と批判し、韓国も「絶対に容認できない」と反発した。だが、自分の国はどうなのか。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ