全日空、機内食容器を植物由来の素材に

 全日本空輸は15日、国際線エコノミークラスの機内食の主菜料理の容器をプラスチックから植物由来素材に8月から順次、変更すると発表した。主菜容器を植物由来の素材に変更するのは運航中の航空会社では世界で初めてという。全日空グループは令和32年までにプラスチックや紙など資源類の廃棄物をゼロにすることを目指しており、今後も他の機内食容器の植物由来素材への変更などを進める考え。

 新容器の素材は、サトウキビから砂糖を精製する際に残った茎や葉っぱを原料とした「バガス」と呼ばれるもので、プラスチック製の容器が25グラムだったのに比べて23グラムに軽量化でき、コスト削減にもつながる。わずか2グラムの軽量化だが、主菜容器は機内の使い捨てプラスチック使用量のうち最大の割合を占めるため、機内の使い捨てプラスチック使用量の3割に当たる約317トンを年間で削減できるという。

 同社のCX推進室商品企画部の西村健マネージャーによると、素材変更のプロジェクトは2年ほど前に開始。新素材のふたと容器のはまり具合の調整が苦労したという。西村氏は「温めると食材の湯気でふたが柔らかくなって容器からずれてしまいがちだ。しかし、ふたがきっちりとはまり過ぎても食事の際に開けにくくなってしまう」と開発の苦労を説明した。

 自然由来の素材の食器は、既製品も販売されているため既製品の利用も検討したというが、「食事を容器に入れて運ばないといけないので、既製品では密閉性が適していなかった」と話した。

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