【単刀直言】岸田文雄元外相 様変わりする国際情勢に「現実主義」で」

 菅義偉首相が15日から訪米し、バイデン大統領との初の首脳会談に臨むのを前に、民主主義と自国を守り、国際社会を主導するための外交・安全保障のビジョン「三つの覚悟」をツイッターで公表しました。中国の国際的な影響力が増大する中、私の考えを多くの人に知ってもらいたかったからです。

 私が第2次安倍晋三政権の外相に就任した平成24年ごろと比べると、国際情勢は様変わりしました。中国海警局に武器使用の権限を付与する海警法が施行され、尖閣諸島(沖縄県石垣市)や東シナ海はますます緊張感が高まっています。

 海警の動きに日々対峙(たいじ)するのが海上保安庁ですが、軍事組織化された海警に対し、海保はあくまでも海上法執行機関。海上保安庁法では、海保が「軍隊」として組織されたり、訓練されたりしてはならないとの規定もあります。こうした体制の中で、領域を守り抜くため、海保と海上自衛隊の連携強化に向けあらゆる手立てを考えなければなりません。

 また、昨年、地上配備型弾道ミサイル迎撃システム「イージス・アショア(地上イージス)」の導入が中止されましたが、中国や北朝鮮のミサイル技術は変則軌道や極超音速など格段に進歩しています。わが国のミサイル防衛体制が十分なのかどうか、相手国のミサイル発射拠点を直接打撃する能力の保有も含め、絶えず検討する必要があります。

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