参院補選・再選挙告示 全勝で弾み付けたい野党 衆院選共闘の試金石に

 立憲民主党など野党は参院長野選挙区補選と広島選挙区再選挙、13日告示の衆院北海道2区補選の3つの選挙で全勝を収め、次期衆院選に弾みをつけたい考えだ。3選挙への各党の取り組みは衆院選での野党共闘の試金石ともなる。

 「私たちの『ゼロコロナ』がいいのか、政府・与党の無策に近い感染症対策でいいのか。大きな判断をしていただきたい」

 立民の蓮舫代表代行は8日、広島市内で行った街頭演説でこう訴え、新型コロナウイルス対策を争点として強調した。続いて国民民主党の舟山康江政調会長、社民党の福島瑞穂党首もマイクを握り、野党共闘を印象付けた。

 広島は前自民議員の当選無効、長野は立民現職の急逝による選挙。さらに、北海道2区は鶏卵汚職事件で在宅起訴された元農林水産相、吉川貴盛被告(自民離党)の議員辞職に伴う補選で、自民は候補者擁立を見送った。

 背景を見る限り、野党に有利であることは間違いない。ここで3勝すれば次期衆院選に向けて大きな勢いがつくが、逆に取りこぼしがあれば、野党に吹く追い風は限定的になりそうだ。

 次期衆院選の各選挙区をめぐり立民と共産党などの間で完全な候補者の一本化は図れていない。共産の志位和夫委員長は8日の記者会見で、野党共闘で臨む3選挙について「勝つことが市民と野党の共闘を大きく発展させる契機になっていく。衆院選での本格的な共闘態勢をつくる上でも大変重要な戦いになる」と語った。(原川貴郎)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ