防衛省が応急工事! 「海自・佐世保基地の桟橋老朽化」夕刊フジ寄稿で指摘 国防ジャーナリスト・小笠原理恵氏が経過報告

 国防ジャーナリストの小笠原理恵氏が、海上自衛隊佐世保基地(長崎県佐世保市)の桟橋が老朽化で沈みかけている問題を、12日発行の夕刊フジで緊急寄稿したところ、岸信夫防衛相率いる防衛省はすぐ、応急工事を行った。小笠原氏が経過を報告する。

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 中国が沖縄県・尖閣諸島への領土的野心をあらわにするなか、最も近い護衛艦がいる基地は佐世保である。同基地の大田給油所の桟橋が沈みかけていた。

 私は、尖閣防衛を担う護衛艦への給油に支障が出かねないうえ、万が一、事故が起きれば自衛官が巻き込まれかねないと、夕刊フジに写真付きで寄稿した。ツイッターでも「防衛大臣に乞う! 海上自衛隊の佐世保の桟橋を修繕してほしい!」と書き込んだ。

 すると、大西宏幸防衛政務官から13日、「防衛省に確認と対応をさせていただきます」と連絡があり、「桟橋は、令和元(2019)年で工事契約を実施し、令和4(22)年3月目処で工事完了の見込み。工事は別の場所で行い、完成後、曳航(えいこう)で現在地への設置予定」と報告をもらった。

 ただ、私は「来年3月(の工事完了)では桟橋が沈没してしまうのではないか?」と聞いた。大西政務官は「対処します」と確約してくれた。

 その言葉通り、24日には桟橋の空洞部分にたまった水を抜き、穴をふさぐ応急工事が終了した。長年、現場の海自隊員らが危険を感じていた桟橋が現在、水平になっているという。

 岸防衛相は「補給基盤や後方支援の強化は非常に重要です」と発信するなど、地味な補給や輸送など、兵站部門の大切さを知る政治家である。自衛隊の予算不足が指摘されるなか、素早い対応を評価したい。

 そして、菅義偉首相には、十分な予算を防衛省と海上保安庁につけてほしい。日本を取り巻く安全保障環境が激化するなか、良識ある国民は、自衛隊や海保の能力を犠牲にするようなコストカットを望まない。予算をケチれば、国民の生命と財産を危険にさらす。ほしいのは「平和と安全」である。

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