小林ワクチン担当補佐官、接種証明国内利用は「今は止める権限ない」

 小林史明ワクチン担当大臣補佐官は28日午前のフジテレビ番組で、新型コロナウイルスワクチン接種をめぐり、飲食店などが入店時に利用客に接種証明の提示を求める動きが出た場合に「(政府には)今は止める権限がない」との認識を示した。その上で「それが適切なのか、差別なのか、自己の判断の世界なのかという論点が出てくるので、十分議論する必要がある。判断には科学的な根拠が重要になる」とも語った。

 欧州連合(EU)や東南アジア諸国連合(ASEAN)などでは、ワクチン接種歴を海外渡航時に証明する「ワクチンパスポート」の導入を図る動きがある。小林氏はこうした諸外国の動きに対応するために「政府として入出国のときに(接種証明の発行を)準備したい」と説明した。

 一方、国内での使用については差別につながる可能性を考慮し、政府はこれまで慎重な姿勢を示していたが、小林氏は「政府として推奨するかどうか置いておいて、今それを停止する権限もない」と明言した。

 ただ、小林氏は同時に「厚生労働省や各国政府が(ワクチン接種に関して)証明できるのは、重症化を予防することだ。実際にデータを見るとかなり感染を予防させる効果もあるように見えるが、(接種後も)感染させる可能性がある」と指摘。「(接種証明の提示だけで)ワクチンを打った人だけがみんなで集まっていいのかということも、科学的に言えるのか」と述べ、科学的な根拠をもとに慎重に対応していく必要性を説いた。

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