ワクチン注射器で“日韓戦”勃発 文大統領、接種回数「6回」と誇示 対する日本は「7回」、今月末に生産開始予定

 新型コロナウイルスのワクチンをめぐって“日韓戦”が勃発している。米ファイザー製のワクチンについて、韓国が1つの容器から6回接種可能な注射器を誇示すれば、日本側は7回接種が可能な注射器を開発するなどしのぎを削っている。

 河野太郎行政改革担当相は11日、ファイザー製ワクチンを7回打てるインスリン用注射器について、「糖尿病患者のための注射器だ。国で調達してワクチンに使うことはしない」と表明した。医療機関に余剰分があれば、使用は妨げないとしている。

 宇治徳洲会病院(京都府宇治市)が、インスリン用注射器で7回打てると提唱したことを受けて、河野氏は9日、「こういう創意工夫はどんどんやっていただきたい」と前向きだった。

 河野氏は、鳥取県が5回接種の一般的な注射器でも使い方を工夫すれば6回接種が可能と発表したことに関しては「『神の手』のように、相当な技術が必要と聞いている」と指摘。慎重な判断が必要だとした。

 注射器をめぐっては、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2月、6回接種可能な特殊注射器を製造する生産施設を視察した。「日本から購入要請を受けている」と明かした。韓国メディアは「K注射器」、「世界から引く手あまた」「日本も手に入れられなかった」などと誇示し、韓国製の注射器によって7人に接種できた例もあると報じた。

 日本国内では、大手医療機器メーカーのテルモがファイザー製ワクチンが7回接種できる注射器を開発し、今月末に生産を開始する予定だ。5日に厚労省が製造・販売を承認した。同社によれば、2021年3月~翌年4月までに2000万本が生産される見込みだという。

 医療機器メーカーのニプロも6回接種できる注射器を増産する方針を明らかにした。

 日韓両国ともこのところ感染者数が下げ止まっており、滞りのないワクチン接種が求められている。

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