河井案里被告が議員辞職「混乱生じさせるのは本意でない」 4月に補選

 一昨年7月の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で公職選挙法違反の罪に問われ、東京地裁から懲役1年4月、執行猶予5年(求刑懲役1年6月)の判決を受けた参院議員の河井案里被告(47)=自民党を離党=は3日、山東昭子参院議長宛てに議員辞職願を提出し、参院本会議で許可された。

 河井被告は同日、コメントを発表し有権者や関係者らにおわびした。判決については「納得しかねる」としたが、信頼を回復できなかった政治的責任は取るべきだと主張。その上で「これ以上争いを長引かせ、混乱を生じさせるのも本意ではない」として、控訴しない考えを明らかにした。

 河井被告の辞職により、参院広島選挙区補欠選挙は4月25日投開票の衆院北海道2区、参院長野選挙区の2補選とともに実施されることになる。3補選は菅義偉(すが・よしひで)首相の政権運営を問う選挙にもなりそうだ。

 河井被告の控訴期限は4日。検察側も控訴しなければ、5日午前0時に有罪が確定する。公職選挙法の規定により公民権も5年間停止され、選挙に立候補できなくなる。

 1審は一部無罪だったものの、執行猶予付き判決が言い渡されていた。検察側は河井被告の秘書の有罪判決を受けて、河井被告の当選無効を求める行政訴訟を広島高裁に起こしてきた。

 夫で元法相の衆院議員、克行被告(57)の公判は、現金を受け取ったとされる地元議員らの証人尋問などが続いている。判決の見通しは立っていないが、罰金刑以上が確定すれば失職する。

 首相は3日、官邸で記者団に河井被告の議員辞職に関し「政治家は自らの責任を自覚し、国民から疑念を招くようなことがないようにしっかりと対応していくことが大事だ」と述べた。

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