深刻な米国内の分断、団結を高める“劇薬”は「結束のための対外的危機」 同盟国・日本の役割はバイデン政権を支えること

【日本復喝】

 ジョー・バイデン氏が第46代米国大統領に就任した。就任演説でバイデン氏は、分断ではなく統合を目指し、融和や団結の必要性を訴えた。

 だが、残念ながら、米国内の分断はおいそれとは修復しないだろう。深刻な亀裂は、一朝一夕で生じたものではなく、おそらく多くの日本人が思う以上に根深いのだ。

 米メディアなどは、あたかもドナルド・トランプ前大統領が分断を招いた元凶のように報じてきた。確かに、トランプ氏の過激で時に下品な発言が、熱狂的な支持者を煽り、彼を支持しない人々を刺激してきた面は否定できまい。

 だが、米国の抱える病理はそんな表層的なものではないのである。分断の萌芽(ほうが)は、2008年のリーマン・ショックに端を発する景気後退を背景に顕在化した。

 翌09年、バラク・オバマ政権が誕生すると、医療保険改革制度(オバマケア)などに象徴される「大きな政府」に反対する、草の根の抗議行動「ティーパーティー(茶会)運動」が全米に広がった。

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