コロナ禍の山形知事選、感染拡大防止へ両陣営とも「3密回避」

 24日の投開票に向け、選挙戦も大詰めを迎えた山形県知事選。新型コロナウイルスの感染収束が依然として見通せない中、無所属新人の大内理加氏(57)=自民推薦、無所属現職の吉村美栄子氏(69)の両陣営ではいずれも「3密回避」を重視した選挙戦を繰り広げている。感染拡大防止のため制約が多い選挙戦の中、両陣営ではオンライン動画も活用して支持を訴えている。

 両陣営の選挙事務所で働くスタッフは、感染防止のためいずれもマスクの着用、検温を実施。大内陣営では応援弁士の演説時間を5分程度に短縮したほか、弁士の人数も3~5人に制限した。一方、吉村陣営では選挙カーの助手席に座る候補者を飛沫(ひまつ)防止シートで隔離するなど、細心の注意を払っている。

 12年ぶりの選挙戦となった知事選で、投開票作業を行う県内の各選挙管理委員会も感染防止対策にぬかりはない。県選管では、開票作業を行うスタッフについて、間隔を空けるとともに対面を避けるような配置を行うよう各市町村選管に通知。山形市選管では、期日前投票所に使い捨ての鉛筆15万本を用意する徹底ぶりだ。

 コロナ禍の選挙戦で制約が多い中、両陣営ではいずれも動画投稿サイト「ユーチューブ」の活用に力を入れている。

 大内陣営では昨年10月に「大内りかちゃんねる」を開設。告示日の第一声の全容や県内各地の街頭演説などをまとめた動画を紹介するとともに、自身の政策や人柄を訴える。

 一方の吉村陣営も昨年12月に「みえこチャンネル」を開設。自身のメッセージに加え、地元選出の国会議員の応援動画なども登場する。また、出陣式のライブ配信も行った。

 県選管が18日にまとめた期日前投票(速報値)によると、投票者数は県全体で8万7480人と平成21年の知事選(2万6628人)を上回っている。県選管では「期日前投票の浸透が進んだことに加え、(新型コロナウイルス感染拡大防止のため)分散投票の呼びかけが効いたのでは」と分析している。(柏崎幸三)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ