LRT開業遅れ 栃木県、補助増額に慎重 知事「丁寧な説明を」

 宇都宮市と栃木県芳賀町が整備する次世代型路面電車(LRT)の開業が約1年遅れる見通しとなったことをめぐり、福田富一知事は20日の定例会見で「県としては、着手時の事業費に基づいて(県として)補助している」と述べ、補助金増額に慎重な姿勢を示した。

 LRTは来年3月開業予定だったが、新たな地盤補強工事の必要性が明らかになるなど、総事業費が約200億円膨らむ見込みとなった。用地買収も遅れているため、開業先送りが不可避となっている。

 県が平成29年にまとめた支援策では、同種事例をもとに当時想定されていた総事業費500億円の6分の1に当たる83億円の拠出を決めている。一連の計画変更に関し福田知事は、同市の佐藤栄一市長から18日午後に連絡を受けたという。

 昨年11月の同市長選で佐藤市長が計画遅れなどに言及しなかったことへの批判について福田知事は「なぜ今の時期(まで明らかにされなかったの)か。今後確認したい」と指摘。両市町から補助金増額の要請があった場合は「県議会での議論も含め、慎重な対応が必要だ」と述べた。

 一方、新型コロナウイルスの感染拡大は「10万人当たりの新規感染者数がいまだ『ステージ4』で、厳しい状況が続いている」との見解を示した。県内2カ所目の宿泊療養施設が県南部に15日開設されたが、県北部と県央に開設予定の3、4カ所目の施設も「2月の早い時期に稼働させたい」と説明した。(山沢義徳)

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