拉致被害者、有本恵子さん誕生日 父「解決の道模索」

 北朝鮮に拉致された有本恵子さん=拉致当時(23)=が12日、61歳の誕生日を迎えた。父の明弘さん(92)と妻の嘉代子さんは毎年誕生会を開いてこの日を祝ってきたが、昨年2月に嘉代子さんが亡くなり、今年は取りやめた。明弘さんは「一つの区切りだ」としつつ、いまだ解決の兆しが見えない拉致問題について思いを語った。

 恵子さんの誕生日には例年、自宅でケーキなどを用意してお祝いをしてきた。明弘さんは「家内が死んでから、もうしないと決めていた」と明かし、「誕生会をしても解決には結びつかない。それなら少しでも結びつく道を模索したい」と、自らに言い聞かせるように話した。

 近年は期待感もあった。トランプ米大統領が拉致問題解決に前向きな姿勢を見せ、一昨年にはトランプ氏から明弘さんに「全力を尽くしています。あなたはきっと勝利する」と激励する手紙が届いたという。

 昨年の米大統領選では民主党のバイデン氏が勝利。トランプ氏の言葉を信じていただけに落胆は大きかったが、バイデン次期大統領には「その意志を引き継いでもらいたい」と、拉致問題では政策が継承されることを願っていた。

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