予算案 防衛費9年連続増で過去最高 長射程ミサイルやイージス調査費を計上

 令和3年度予算案の防衛関係費は前年度比0・5%増の5兆3422億円と9年連続で増加し、過去最高を更新した。政府が18日に閣議決定した地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア(地上イージス)」に代わるイージス艦建造に向けた調査費として17億円を計上。陸上自衛隊の12式地対艦誘導弾を長射程化し、敵の脅威圏外から攻撃できる「スタンド・オフ・ミサイル」の開発に335億円を充てた。

 航空自衛隊のF2戦闘機の後継となる次期戦闘機開発には576億円を計上し、高性能レーダーの研究など関連経費を含めると計731億円となった。

 在日米軍駐留経費は、来年度以降の日本側負担額をめぐる米側との交渉が米の政権移行などで年内にまとまらず、現行水準に沿った2017億円とした。

 概算要求段階で213億円を盛り込んだF15戦闘機に長距離巡航ミサイルを搭載するための改修をめぐっては、初期費用が当初の想定を大幅に上回っており、管理体制に不備があるとして計上を見送った。

 一方、外交関連では、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、在留邦人の保護・帰国支援の体制強化や、途上国の感染防止支援などに取り組む。邦人保護チャーター機の拡充に8000万円を計上したほか、外相が海外出張で使うチャーター機の経費も5億1000万円と前年度から増額。往来が制限される中でも積極的な外交を展開する方針だ。

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