立民・枝野幸男代表の足元は安泰ではなく…衆院埼玉5区

 7日昼、週末の買い物客らでにぎわうJR大宮駅(さいたま市)前の広場。立憲民主党代表の枝野幸男は赤いビールケースの上に立って熱弁すると、100人ほどが足を止めた。

 「弱い人、今困っている人のことなんか自己責任でやれ、という方は自民党を応援してあげてください」

 旧民主党政権で官房長官などを歴任し、今も野党の顔である枝野の知名度は高い。演説を次期衆院選への意気込みで締めた。

 「米大統領選、おもしろかったでしょ。どっちが勝つかわからないハラハラドキドキで。横浜の菅さん(首相の菅義偉)か大宮の枝野かを選んでいただけるよう前に進んでいきたい」

 枝野は3年前の前回衆院選直前、希望の党代表(当時)で東京都知事の小池百合子の「排除」発言に反発して立民を立ち上げ、左派のヒーローになった。共産党は「連帯のメッセージ」(委員長の志位和夫)として真っ先に埼玉5区で候補者を取り下げ、枝野は共産支持層も取り込んだ。

 結果、自民党の牧原秀樹に4万2千票の差をつけて圧勝した。

支持率は低迷

 ただ、それ以前は苦戦した。旧民主党幹事長だった前々回(平成26年)は勝利したものの3400票の僅差。枝野周辺は「3年前は例外」と余裕はない。

 今年9月、旧・立民や旧・国民民主党などの議員が合流し、150人規模で新「立憲民主党」が発足し、枝野が代表に就いた。自民党に対抗できる規模を目指した新党だが、3年前のような追い風は吹いていない。10月の共同通信社の世論調査では、政党支持率は6・4%に過ぎず、自民党の45・8%に及ばない。

 共産、立民両党の党員らが参加する埼玉5区の市民団体は、次期衆院選でも枝野を支持する意向を両党本部に伝えた。ただ前回、選挙区に候補を立てなかった共産党は組織の動きが鈍った。5区の同市大宮区で獲得した比例票が前々回から4割減るなど痛手も受けた。

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