菅首相「帰国実現誓う」 拉致解決へ国民大集会 

 北朝鮮による拉致被害者家族会などは24日、東京都千代田区で被害者全員の早期救出を求める国民大集会を開き、出席した菅義偉(すが・よしひで)首相は、「全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現に向けて全力で取り組むことを誓う」と決意を述べた。集会では家族会が掲げる「全拉致被害者の即時一括帰国」の訴えを改めて決議、政府の取り組みを求めた。

 横田めぐみさん(56)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(84)は「最後まで、命のある限り、頑張らせていただきます。日本中が大喜びするその瞬間を心から願って待っています」と述べ、国民の後押しを呼びかけた。

 集会に先立ち、めぐみさんの父で、6月に87歳で亡くなった家族会初代代表、滋さんのお別れの会が開かれた。会場には「ありがとう 横田滋さん」と記された横断幕が掲げられ、遺影が置かれた祭壇に、参列者が次々と献花した。

 参列した安倍晋三前首相はあいさつで、めぐみさんが昭和52年に拉致されてからの滋さんの歩みを「戦い続けた43年間だった」と述べ、「安倍政権において、家族のだんらんを、滋さんがお元気なうちに取り戻すことができなかったことは断腸の思いだ」と悼んだ。

 拉致解決の機運を高めようと大集会は例年、家族会や支援組織の「救う会」などが年2回開いてきた。今年は新型コロナウイルスの影響で4月下旬の1回目の開催が延期されていたが、参加者を絞り時間を短く抑えるなどして開催された。

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