290席に乗客2人…それでも格安航空が仕掛ける反転攻勢

 新型コロナウイルス感染拡大による需要急減に苦しめられてきた格安航空会社(LCC)で積極的な施策が出始めた。日本航空傘下のLCCとして誕生した「ジップエア トーキョー」(千葉県成田市)は今月、初の旅客便を就航。ANAホールディングス傘下のピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)も国内線の新路線を12月に就航させる。苦境が続くLCCでは事業継続を断念する企業も出ているが、大手傘下の2社がコロナ後へ布石を打ち始めた形で、懸命に生き残りを模索している。

 「安心安全のオペレーションを確立し、太平洋を渡る最初のLCCになりたい」。ジップエアの西田真吾社長は16日、初の旅客便就航に際して夢を描いた。

 この日就航したのは成田-ソウル(仁川)間の旅客便。ジップエアは当初、5月のバンコク線就航で旅客便のスタートを切る計画だったが、コロナ禍で貨物便としての就航を余儀なくされた。ソウル便も7月からこれまでは貨物便としての運航で、計画から5カ月遅れの旅客便となった。

 日韓間は8日にビジネス目的の往来が再開したばかりのため、初便の乗客は290の座席に対し2人という厳しさだった。それでも米西海岸やハワイなどへの新路線展開に向けた準備との意味合いもあり、バンコク線も10月28日から旅客便としての運航を開始する。

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