菅首相「肝煎り」3閣僚、グイグイ動いた1カ月

 ■平井氏 デジタル庁へ、相次ぎ新組織

 平井卓也デジタル改革担当相は行政のデジタル化を進める一方、来年秋までの「デジタル庁」設置に向け、改革関連法案準備室やワーキンググループなど新組織を相次いで設置した。

 デジタル化では平井氏と河野太郎行政改革担当相の2人を中心に、テーマごとに担当閣僚と協議する「2+1」閣僚会合を開き、オンライン診療の恒久化やマイナンバーカードと免許証の統合など具体策を協議。民間から広く意見を募集するアイデアボックスには開設1週間で1688件のアイデアが寄せられ、2千人超がユーザー登録した。

 対話を通じた政策実現は平井氏にとっては定石だ。平成30年10月に安倍晋三内閣のIT政策担当相に就任後、平井氏は楽天やソフトバンクなど有力企業幹部らと意見交換する懇談会「平井ピッチ」を繰り返し開催。首相はこうした平井氏の行動力と専門知識に期待して内閣の重要課題を委ねたとみられる。

 ただ、平井ピッチが目立った成果につながったとは言い切れない。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、官民のデジタル化の遅れもあらわになった。自他ともに認める「旗振り役」だった平井氏は結果責任を負っている。

 再チャレンジとなる平井氏にとって、最も心強い味方は菅首相に他ならない。デジタル化では関係省庁の抵抗も予想されるため、首相は平井氏に「役所が抵抗してきたら俺がガツンと言ってやる」と伝えているという。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ