菅政権発足、北窮状…拉致解決「チャンス」 横田めぐみさん56歳

 北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん=拉致当時(13)=が5日、56歳になった。母の早紀江さん(84)ら家族は、大黒柱の滋さんの死去という悲しみが癒えぬ中にある。一方、先月には拉致解決を最優先・最重要課題に掲げた安倍晋三前首相を引き継いだ菅義偉政権が発足。新型コロナウイルスの影響などで窮状にあるとされる北朝鮮の動向もあり、家族は局面打開に向けた「チャンス」の到来も感じている。

 「朝起きてお父さんの写真に『おはよう』と声をかけるところから、一日が始まります」。早紀江さんは近況をそう明かす。居間に飾る滋さんの遺影の周りには、いくつものめぐみさんの写真。「くっついていてほしいから」と、すぐ近くに並べた。

 めぐみさんの誕生日が近づくと、当時のことを思い出すという。「すぐ産まれるかと思ったが夕方までかかったこととか、その日のお天気のこととか」。早紀江さんは少し笑みを浮かべたが、「まさか影も形も見えないまま、こんなにも長い時間が過ぎるとは。どうして助けてあげられないんだろう」とうつむく。離れ離れになってから、もう43年近くがたつ。

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