菅首相の「農家出身」という経歴が中国人に驚愕であるワケ

 大学進学にあたってもハンデがあるうえ、名門大学に入学できたとしても、頼れるコネがあるかなどの格差は一生付きまとう。政権トップはというと、革命元勲の父を持つ「太子党(革命功労者の子弟による派閥)」の習近平国家主席と、北京大学卒のエリートである李克強国務院総理(首相)。出稼ぎ農民がここまで辿りつく道は見えない。毛沢東が農民の国を建国したはずなのに、気づけば農民が割を食う国になっているのが中国の現状だ。その中国的感覚から見ると、出稼ぎ農民から首相というサクセスストーリーは驚き以外の何者でもない。

 中国の著名経済メディア『第一財経』も、「農民の息子から日本の新首相へ、菅義偉は安倍の遺産を継承するのか?それとも新路線か」と題した記事を掲載した。ここでも切り口は農民だ。デジタル庁や社会保険改革、携帯電話料金引き下げなどの菅新首相の新政策を紹介している。ただ、いずれも日本の未来像を描くグランドデザインとは言い難い。そのため、長期的視野に立った改革プランを打ち出せるかどうかは、新型コロナウイルスをいかに早く収束できるかにかかっている、との分析だ。一方、中国国民の関心が最も高い外交については、菅新首相は外交面についてほとんど独自色が見られないため、「安倍政権の延長だよね、多分」以上の評価はほとんど見られなかった。

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