日印首脳、4カ国連携強化で一致 電話会談 

 菅義偉(すが・よしひで)首相は25日、インドのモディ首相と電話会談を行った。日印両首脳は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、両国に米国、オーストラリアを加えた4カ国の協力を強化する方針で一致した。首相は同日夜に中国の習近平国家主席とも電話会談を行う。日中両首脳は互いに重要な隣国であることを確認し、意思疎通を図っていくことを確認するとみられる。

 首相がモディ、習両氏と電話会談を行うのは就任後初めて。

 日印首脳電話会談は約25分間行われ、安倍晋三前政権で築いた「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップ」について「さらなる高みに引き上げる」ことで一致。安全保障、経済両面で協力を強化することを確認した。

 菅首相はまた、北朝鮮による拉致問題についてインドの協力を要請。両首脳はインドでの高速鉄道事業や人的交流を促進することでも合意した。

 両首脳は日本での外国人労働者の受け入れ拡大に向けた在留資格「特定技能」制度に関し、近く協力覚書に署名する見通しであることを確認。新型コロナウイルスが収束した後に相互訪問を再開することも申し合わせた。

 一方、日中関係をめぐっては、今年春に予定されていた習氏の国賓来日が新型コロナウイルスの影響で延期されている。会談に先立ち、加藤勝信官房長官は25日の記者会見で「まずはそれぞれ新型コロナの収束に専念している。具体的な日程調整を進める段階にはない」と従来の政府の説明を繰り返した。

 加藤氏はまた、中国公船による尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺での領海侵入などを念頭に「主張すべきことはしっかり主張し、中国の前向きな対応を求めていく」と述べた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ