政府のアショア代替策は「洋上案」に、24日に与党に説明、年末までに最終結論

 政府が配備を断念した地上配備型迎撃システム「イージス・アショア(地上イージス)」の代替策について、敵ミサイルの捕捉、迎撃を洋上で行う「洋上案」に絞ったことが19日、わかった。レーダーを陸上に配備し、迎撃を護衛艦で行う「分離案」は技術的に困難と判断した。政府は24日に自民党会合など与党側に説明する。複数の政府・与党関係者が明らかにした。

 洋上案は、イージス艦を新たに建造する案や、地上イージスのレーダーなどを搭載したミサイル防衛(MD)専用の護衛艦を配備する案が検討されている。

 イージス艦を増艦すれば南西諸島防衛などMD以外の用途に振り向けることが可能な一方、調達費が高額に上り海上自衛隊の人員不足がより深刻になる。MD専用艦であれば調達費や人員がイージス艦より低く抑えることができるメリットがあるものの、どこまで予算を圧縮できるかは不透明で、専用艦を防護する装備も別に必要となる。

 政府はいずれかを選択する方針で、年末までに結論を出し、令和3年度予算案に反映する。予算案をまとめるのに合わせて防衛計画の大綱、中期防衛力整備計画も改定する。そのため、9月末の3年度予算概算要求では、金額を盛り込まない「事項要求」とする。

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