菅新首相への注文 「安倍路線」の継承はアピールされているが…「鋼のメンタル」生かした外交安保ビジョン聞きたい

 救いは、このくだらない質問を聞いている間も、菅首相がいつものポーカーフェースのまま書類に眼を落とし続け、質問が終わるや否や、安定の「さばき」を見せたことである。僭越(せんえつ)ながら、菅首相の心の強さは出色だ。今後も「鋼のメンタル」で貫き通していただきたい。

 ただ、自民党総裁選から就任会見までを見てきて、ずっと物足りなく感じていたのは、菅首相が「世界の中の日本」をどう捉えているのかが見えないことだ。就任会見では外交について、短く次のように語った。

 「日米関係を基軸とする一方、中国、ロシアといった近隣諸国とも安定した関係をつくっていく」

 就任早々、辛辣(しんらつ)な言葉を浴びせて申し訳ないが、これではほとんど何も言っていないに等しい。いまの日本の近隣情勢をどう見ているのか。近隣の独裁国家群といかに対峙(たいじ)し、日本をどう守り、世界にいかなる価値観を発信していくのか。

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