自民、候補者調整急ぐ 早期解散論浮上 8選挙区で競合

 北海道7区には現職で二階派の伊東良孝氏がいるが、比例北海道選出の竹下派(平成研究会)の鈴木貴子氏が同区からの出馬に意欲をみせている。平成26年の衆院選では伊東氏が民主党時代の鈴木氏を僅差で退けているが、今とは状況が異なる。

 同じ派閥内で争うケースもある。徳島1区では石破茂元幹事長が領袖(りょうしゅう)を務める石破派(水月会)の後藤田正純氏に、同派の福山守氏(比例四国)が挑む構えだ。福山氏はこれまで比例代表名簿の上位に記載されてきたが、「比例優遇」は原則2回までとなっており、1区への転身で活路を見いだしたい考えだ。

 また、石破派の山本有二元農林水産相が地盤としてきた高知2区では、二階氏に近い尾崎正直前知事が出馬の意向を示している。派内からは「派閥の人間を守れないのに領袖が務まるのか」と石破氏の調整力不足に不満の声も漏れる。

 今回の総裁選の結果が候補者調整の行方を左右する可能性もある。

 首相に敗れた岸田氏は党四役の政調会長から外され、石破派も党四役のポストを得られなかった。党選対幹部は「地方組織で候補者の調整がつかず、党に最終判断を仰ぐとき、党四役をとっている派閥とそうでない派閥とではアピール力に差が出てくる」と解説する。岸田、石破両派にとっては新たな試練となりそうだ。

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