総裁選 注目の地方票 石破、菅、岸田各陣営の狙いは 茨城、広島など

 14日投開票の自民党総裁選は、国会議員票で優位に立つ菅義偉官房長官が47の各都道府県連に3票ずつ配分された計141の地方票でも優勢が伝えられる。2位を争う石破茂元幹事長と岸田文雄政調会長も自身の地元やゆかりのある地域で票の取りこぼしは許されず、各陣営が総力戦を展開する。石破、岸田両氏は告示から一夜明けた9日、早速地方に飛んだ。

 「自民党員一人一人に訴えることで地方で支援の輪が広がり、国会議員の判断にも影響する。そう信じて私の思いを訴えたい」

 岸田氏は9日、茨城県美浦(みほ)村で集まった党員らに重ねて支援を求めた。茨城は岸田派(宏池会)所属の衆院議員2人が選出されているだけに、陣営は「岸田氏には回れるだけ回ってほしい」と票の積み上げを期待する。

 ただ、茨城は菅氏に近い梶山弘志経済産業相の地元でもあり、菅陣営も鼻息が荒い。安倍晋三首相と石破氏の一騎打ちとなった平成30年の前回総裁選では石破氏が安倍首相を破っただけに石破陣営も譲る気配はなく、3氏が争う激戦区だ。

 岸田陣営が「恥ずかしい戦いはできない」と背水の陣を敷くのは岸田氏の地元である広島だが、もう一つ落とせないのが昨年12月に死去した望月義夫前事務総長が地元としていた静岡だ。岸田氏も思い入れは強く、総裁選告示前の5日には静岡市の望月氏の墓前で「総裁選を全力で戦う」と奮闘を誓った。だが、静岡には菅氏を支持する有力議員もおり、菅陣営は「勝てる」と自信をのぞかせる。

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