自民総裁選 大阪府連は菅氏と距離、維新蜜月に反発の声

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選が8日、告示された。立候補した3人のうち、大阪府連では大阪維新の会の影がちらつく菅義偉官房長官(71)に反発し、石破茂元幹事長(63)を支援する議員も少なくない。次期首相となる新総裁は新型コロナウイルス対策と経済再生に注力すべきだとし、早期の衆院解散・総選挙に否定的な声も聞かれた。

 「今回は党員投票での1位を目指す。次に向けての準備運動であり、ゴールは来年の9月だ」

 石破氏支持を表明している府連所属の地方議員は8日、来年9月の総裁任期満了を見据え、こう語った。

 今回の総裁選では菅氏が本命視され、石破氏と岸田文雄政調会長(63)による2位争いが焦点とされる。

 ある府議は石破氏の地方創生政策について「東京一極集中はだめだというのは石破氏の持論だ。維新とも距離を置いており、最適の人だろう」と評価した。

 一方の岸田陣営も動いている。8日は広島県連所属の県議が府連を訪れ、岸田氏支援を要請した。府連幹部は「府連や議員団が組織立って特定の候補を支援することはない」と話す。

 新型コロナ対策について、多賀谷俊史・府連幹事長は「国民に分かる方針を立ててしっかりやってもらいたい」と注文を付けた。

 年末にかけ、さらなる冷え込みが指摘される経済も立て直しが急務だ。ある地方議員は「中小・小規模事業者の皆さんの票で戦っている。その人たちの声を優先して聞かなければいけない」と強調する。

 府連内では、次期首相による早期の衆院解散とともに、大阪都構想の是非を問う住民投票との同日実施に対する警戒感も渦巻く。ある幹部は「コロナ禍を理由に総裁選の党員投票を見送る一方で、衆院選をするとなれば矛盾が生じる。どう説明するのか」と不満をにじませた。

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