「菅政権」の課題とは 総選挙での勝利、新型コロナ対策、そして中国との関係

【ニュースの核心】

 安倍晋三首相の辞任表明から1週間もたたないうちに、「ポスト安倍は菅義偉官房長官」という流れになってきた。安倍首相の辞任は「体調悪化が理由だった」という事情を踏まえれば、当然と思う。

 自民党総裁選には、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長が早くから出馬の意欲を示していた。このうち、岸田氏は新型コロナウイルスの対応をめぐる給付金問題でミソを付けた失点が最後まで尾を引いた。

 「所得制限付きの30万円支給」を閣議決定までしたのに、公明党と二階俊博幹事長の反対に遭って「10万円一律支給」にひっくり返されてしまった。これは見た目以上に致命的だった。財務省路線に乗ったはいいが、肝心の政権基盤に目が向いていないことがバレてしまったからだ。

 逆に、公明党と二階氏に太いパイプを持つ菅氏の存在をクローズアップさせる皮肉な結果になった。

 石破氏の擁立は最初からあり得なかった。

 安倍首相は、野党や国民から批判された揚げ句、選挙で敗北して辞任するわけではない。あくまで予想外の緊急事態だ。そうであれば、次の首相は安倍路線の継承・発展が前提になる。

 もしも、自民党が石破氏を選んで安倍路線の転換を図るのなら、堂々と選挙で訴え、国民の判断に委ねなければならない。このあたりは、さすが自民党である。しっかり政治の筋道を理解している。

 では、「菅政権」の課題は何か。気が早いかもしれないが、一足先に考えてみよう。

 最大の課題は、次の総選挙での勝利だ。菅氏は自民党の両院議員総会で選ばれるだけで、国民の審判を受けていない。それでは、政権の正統性が担保されない。

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