茂木外相、パプアと「航行の自由」確認 海洋進出の中国にくさび

 パプアニューギニア(PNG)を訪問中の茂木敏充外相は21日午前(日本時間同)、首都ポートモレスビーのホテルでマラぺ首相と会談し、インド太平洋地域の「航行の自由」や「法の支配」の重要性を明記した共同文書に署名した。東シナ海や南シナ海に加え、南太平洋でも影響力を強める中国にくさびを打つ考えだ。

 茂木氏は会談後、オンラインでの記者会見で、中国の名指しは避けつつも「航行の自由や法の支配など『自由で開かれたインド太平洋』に向けた日本の考え方を説明し、マラぺ氏から賛同を得た」と強調した。

 PNGは日本と豪州を結ぶシーレーン(海上交通路)の要衝で、中国は小笠原諸島やグアム、PNG付近を結ぶ第2列島線までの影響力拡大を図る。日本は太平洋島嶼(とうしょ)国で「随一の大国」(茂木氏)であるPNGとの関係を強化し、中国を牽制(けんせい)する狙いだ。

 茂木氏は会談で、新型コロナウイルスの影響で落ち込むPNG経済の回復を支援していく考えを伝えた。また、三重県志摩市で来年開かれる「太平洋・島サミット」への出席を要請し、マラぺ氏は参加する意向を示した。北朝鮮問題も議論し、マラぺ氏は拉致問題の早期解決への支持を表明した。

 茂木氏はPNGに続き、25日までの日程でカンボジア、ラオス、ミャンマーを歴訪する。

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