バイデン氏にも一長一短 日本政府が注視

 日本政府は11月の米大統領選を「どちらが勝っても日米同盟は日本外交の基軸」(外務省幹部)との姿勢で注視している。ただ、民主党候補に指名されたバイデン前副大統領にも、現在のトランプ大統領と同じように、一長一短があるのも事実だ。

 トランプ氏は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)から離脱するなど自国第一主義を掲げ、日韓両国の米軍駐留経費負担に不満を漏らすなど、同盟国であっても翻弄される場面が少なくない。これに対し、バイデン氏は国際協調路線を重視するとの見方が強い。政府関係者は「トランプ氏ほど予測不能の要素はない」と語る。

 一方、安倍晋三首相と蜜月を築いたトランプ氏の退場を危惧する声もある。日本はトランプ政権との強固な関係を背景に国際社会での存在感を高めてきたが、バイデン氏とも同等の関係を築けるかは不透明だ。

 覇権主義を強める中国への姿勢では、バイデン氏もトランプ氏と同様、強硬な態度を示す。外務省幹部は「中国の振る舞いが変わらない限り米国の方針が一変することはない」とみる。ただ、対中融和を進めたオバマ政権で副大統領を務めたバイデン氏だけに“回帰”への不安は残る。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ