公明党、月内にミサイル防衛の意見集約も「敵基地攻撃」で苦悩

 公明党は月内にも、政府が計画を断念した地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」に代わる新たなミサイル防衛について、党の意見をまとめる。自民党が前向きな「敵基地攻撃能力」の保有は支持者の反発を招きかねず、慎重姿勢を貫く方針だ。ただ、与党内で真っ向からの反対は打ち出しにくく、次期衆院選をにらんだ意見集約は苦悩を重ねることになりそうだ。

 「いま人類が核兵器の脅威にさらされ、日本の隣国の中には核武装に走る国もでてきている」

 公明党の山口那津男代表は終戦の日の15日、都内で街頭演説し、日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増している現状をこう指摘した。ただ、敵基地攻撃能力の保有については「慎重に議論しなければならない」との立場を貫いている。

 配備計画が停止されたイージス・アショアは、相手国が発射した弾道ミサイルを陸上から迎撃するシステムだ。発射前に相手国内の基地をたたく敵基地攻撃能力は、代替策としては「一足飛びの話」(党幹部)で、その保有も視野に入れた自民党の議論に公明党は関知しない方針だった。

 ところが、自民党が今月4日、敵基地攻撃能力を事実上意味する「相手領域内でも阻止する能力」の保有検討を求める提言を安倍晋三首相に提出したことで流れが変わった。菅義偉官房長官は5日の記者会見で「与党の議論も受け止めて対応する」と述べ、公明党内の意見集約を促した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ