拉致問題進展せず「大変申し訳ない」 菅官房長官、知事会要望に

 北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会(会長・黒岩祐治神奈川県知事)は21日、菅義偉官房長官兼拉致問題担当相と官邸で面会し、北朝鮮に対する圧力の維持や、安倍晋三首相と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談実現に向け「目に見える成果」を求める要望書を提出した。菅氏は平成14年に拉致被害者5人が帰国して以降、新たな帰国者がいないことに「大変に申し訳ない」と述べた。

 菅氏はまた、北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(55)=拉致当時(13)=の父、滋さんが6月に死去したことについて「痛恨の極みだ」とも語った。その上で「安倍政権の最重要課題は拉致問題解決だ。首相も私も全力で取り組んでいる」と説明した。

 黒岩氏は「安倍首相は前提条件をつけずに金委員長と向き合う覚悟を示しているが、具体的な動きは見えない。日本国民を救出するのは日本政府しかない」と語り、一層の外交努力を求めた。

 黒岩氏によると、菅氏は、金委員長について「身内しか信用できないのではないか」との見方を示したほか、存在感を高める妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長に触れ「(北朝鮮が)戦略的に動いている」と述べた。

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