「早く最終的な撤回判断を」 秋田県知事ら河野防衛相に要望 地上イージス計画停止で

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の計画停止を受けて21日、河野太郎防衛相が配備予定地の一つとしてきた秋田県の佐竹敬久知事らと会談し、計画停止の経緯を説明した。佐竹知事は計画停止に理解を示しつつ速やかな「最終的な撤回判断」を求めた。

 河野防衛相は、現時点では迎撃ミサイルのブースター(推進エンジン)を確実に安全落下させられないと判明したことを計画停止の理由とし、「国家安全保障会議(NSC)に報告して速やかに最終結論を得たい」と説明。そのうえで「地元の皆さまに長い間ご迷惑をおかけした」などと陳謝した。

 これに対し佐竹知事は「政府の決定でも間違いがあれば是正するという賢明な判断に敬意を表する」と計画停止に理解を示しながら、「最終的な撤回判断を早く行い、地元住民に伝えてほしい」と要望した。

 候補地の陸上自衛隊新屋演習場を抱える秋田市の穂積志市長も同席し、「大臣の説明とおわびは率直に受け止めたい」としたうえで、新屋演習場への配備計画が浮上してからの2年半について「地元は振り回され、住民は心身ともに疲労した」と苦言を呈した。

 配備反対を続けてきた同演習場周辺の16町内会でつくる新屋勝平地区振興会の佐々木政志会長も同席し、「住民はこの2年半を配備への不安とともに暮らした。今日の大臣の“おわび”を最終的な計画の白紙撤回に置き換えてほしい」と要望した。

 河野防衛相は最後に秋田側の出席者一人一人に深く頭を下げた。

 もう一つの配備予定地としてきた山口県には、すでに19日に河野防衛相が訪れて説明などを行っている。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ