北の新ミサイル迎撃困難 地上イージス中止、2つの代替案想定

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画停止を受け、装備の導入自体も白紙化することになれば弾道ミサイル防衛(BMD)構想も見直すことが急務となる。北朝鮮と中国の脅威をにらみ、発射直後の対処や「(発射前の)敵基地攻撃能力も代替案の選択肢」(政府高官)とされ、能力保有の検討が加速する可能性がある。

 ■技術向上を誇示した北朝鮮

 イージス・アショアは装備の有効性に疑問符がつき始めている。北朝鮮が昨年、通常より低い高度を高速飛行するディプレスト軌道をとり、下降中の終末段階で変則的に上昇した後に落下する可能性のある新型短距離弾道ミサイルを4回にわたり8発撃ち、技術向上を誇示したからだ。

 現行のBMDはイージス艦搭載の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)と地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の2段構えで、SM3は大気圏外を飛行している中間段階、PAC3は着弾直前の終末段階で迎撃する。地上配備型のイージス・アショアは海上配備型SM3を補うが、どちらもディプレスト軌道のミサイルを迎撃することは難しい。

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